第107回錦友会品評大会
台風24号の余韻も冷めやらぬ中、次の25号の動きが不安材料であったが、週末が近づくにつれ速度を増し、コースも日本海側へとズレていった。結果、土曜までは雨が残ったものの、日曜日にはすっきりと晴れ渡ったどころか、夏の気温がいきなり戻ったものだった。
受付開始
背後から燦々と日が注ぐ中、受付をしながらも楽しげな会話が聞こえていた。
開会式後、すぐに集合写真を撮影
例年と場所を変えたのだが、この位置の午前中はモロの逆光。なかなか痺れるものではあった。
今年から錦友会は松田力三さんが新会長となった。
全審査員を集めて、会長から進行の指示等がされた。
そして部門ごとに審査長を中心に打ち合わせが行われ、審査開始である。
全部門を通じて、出品数は例年よりやや少ない印象であった。それというのも、先週の台風24号の被害はニュースで流れたものよりも深刻だったようで、地域によっては大会直前にやっと電気が復旧したところもあったそうだ。停電は日常生活において深刻な問題である。そしてエアーや水の汲み上げポンプなどが使えなくなるため、らんちゅう飼育にとっても、もちろんであった。冷凍庫が使えなくなったことからの被害もあったそうだ。発電機を用意したり、その燃料の調達など、多くの人がこの時期に大変な苦労をされていた。
それから考えれば、無事に魚が集まり、大会が開催できてなによりであった。
おなじみの審査場風景
一次審査の点数が出た魚が周囲の洗面器に次々と入れられていき、その都度、観客の注目を集めていた。
親魚六面審査
親魚 東大関 北川浩三氏
二歳魚審査
二歳魚 東大関 安藤 寛氏
安藤さんは、部門を通し8年連続で錦友会の大関を獲得。今年の二歳で、全部門の東大関を獲得という素晴らしい成績を残された。
当歳魚審査
当歳魚 東大関 小野 五氏
展示の洗面器に魚が入りきると、観覧が解放され、次々と番付表に名前が書き込まれていく。
喜びや祝福の声に溢れる場である。
展示場は大勢の観覧者で賑わっていた。台風の傷がまだ癒えていないこともあっただろうが、この場ではその苦しみを忘れさせてくれる楽しみが溢れていた。
最後には少数ながら売り立ても行われた。
大会とはまた違った目で見ながら、吟味し話し合いが盛り上がっていた。
錦友会では11月25日に良魚交換会が行われる。こちらもまた盛り上がることだろう。