『メダカワールド』に『行田淡水魚』訪問
この日は埼玉県でのメダカ取材。
いろいろなご協力をいただいている横山氏の案内で、まずお伺いしたのは飯能にある『メダカワールド』。
代表の小熊氏にご挨拶をしつつ、その規模にまずはあっけにとられた。しばしの歓談
後、早速メダカたちを見させてもらう。
事前の印象としては、ダルマメダカがお得意
なのだという印象を持っていたのだが、一歩温室へ入ると、まさにそこはダルマづくし。
見る容器見る容器、どれにもコロコロとしたダルマメダカたちが元気いっぱいに泳ぎ回っていた。それもただのダルマではないというか、もちろんダルマはダルマなのであるが、群が綺麗にまとまっているのである。それはどのメダカもしっかりとしたダルマ体形をしているためで、半ダルマや中途半端な体形をしているメダカが混ざっていないためであった。適切な温度管理や選別があることがこの整った魚たちから見てとれた。
次々とお薦めのメダカを掬いだしてくれる小熊さん。
こちらは全身体内光のダルマ、さらに頭部が青く輝く梵天タイプ
紅白ラメのダルマ
来光ダルマ
体形もさることながらべっとりと濃い色合いにも目を奪われた。
もちろん、ダルマメダカだけでなく、普通体形のメダカもやまほどいる。
独特な表現を見せる灯、10匹ほどを選別していただいたが、なんとも言えない雰囲気をした表現であった。
他にもブラックキングのヒレ長、フルサイズの青ラメヒカリや幹之ヒカリなどなど…
どのメダカもしっかりと選別され、飼育されていたのがわかる姿であった。
ビニールハウスに専用ハウス、路地には無数の容器が所狭しと置かれており、一体どれだけの種類、数がいるのか見当もつかない。
札もなく、青水になっているところから小熊氏は的確にメダカを掬いだしてこられる。
しっかり把握されており、運ばれる合間にもメダカの話をされており、本当にお好きで追求しておられるのだと感じられた。
ひと容器ずつ、しっかりと見ながらでは1日では足りないのではないかとも思える『メダカワールド』であった。
埼玉近郊のメダカ愛好家の方々には、是非、一度は文字通りの『メダカワールド』をお楽しみ頂きたい。
横山氏の運転する車に乗せていただき、次に訪れたのは『行田淡水魚』。こちらには毎年お邪魔させていただいている。
精力的に交配や累代飼育をされている『行田淡水魚』の小暮氏。今回も小暮さんならではというメダカを見せていただいた。
いつになく綺麗になっている?という温室内。並べられた容器には、完成された品種から、現在進行形のメダカまでこちらも数えきれないほどのメダカたちが泳いでいる。
まず見せていただいたのが、クリアブラウンのF4
まだ若い個体たちがまとまった容器。クリアブラウン?と見ていると
「よく見てみて」
なるほど!水泡眼になっていた。
金魚ではよく知られている水泡眼。メダカでも以前から発見されてはいたが、どれも単発であった。固定率はまだまだご不満だそうだが、それが複数匹同時に泳いでいたのは驚きであった。
さらに朱赤のビッグアイ
昨年、赤ブチや白ブチの見事なラメメダカを見せていただいたが、それらが今では松井ヒレ長との交配がなされていた。
さらに幹之ロングフィンもヒレ長化や全身体内光の体内光など。
文字にするとわけわからなくなりそうだが、そうくるか!といった交配を進めているのが『行田淡水魚』である。
人気の品種、三色のラメもオリジナルがしっかりと作られていた。
三色ラメに灯からの紅白ラメを交配させたもの
なんとも魅力的な姿に仕上げられていた。
訪れる度に新たな驚きを感じさせてくれる『行田淡水魚』、次に訪れた際にも、さらなる姿を楽しませてくれるだろう。