メダカ 卵の収穫
この時期、健康なメダカであれば毎日のように産卵をする。
6日ほど容器に入れてあった産卵床を取りだしてみると、たくさんの卵が付着していた。
卵の状況はバラバラである。セットしてすぐに産み付けられた卵は、もう目の確認できる発眼卵の状態になっている。産み付けられてすぐの卵はまだ透き通った状態である。
発眼卵はもう数日もすればフ化してくるだろう。
このまま親と一緒の容器にいては、フ化してきた仔魚は親に食べられてしまう。そこで、親を容器から取りだして、そのままその容器をフ化育成用にするやり方と、産卵床を取り出すやり方がある。
取りだした産卵床は、別の容器に新水を張り、水カビ防止に薄く魚病薬を入れたところに投入する。エアストーンを使い、弱くエアレーションをかけておくと、油膜の防止や室内など空気の流れが少ないところでの水質悪化の抑制にもなる。
ただ、産卵床にはたくさんの卵が付いており、中には未受精卵など死んでしまっている卵もあり、白くなったり、カビたりもしている。そうした死卵は周りの健康な卵にも悪影響することがある。その影響をなくすために、産卵床から卵を取り除くこともする。
健康な卵は指で摘んだくらいではビクともしない。細かい作業ではあるが、根気よく卵を拾い集める。
取りだした卵はゴミなども付着しているので、ガーゼやキッチンペーパーの上に取りだし、指の腹でゴシゴシと転がすようにする。
この作業をすると、死卵などは潰れ、健康な卵だけが残る。
残った健康な卵を、産卵床と同じように新たな容器にセットして、フ化を待つとよい。