メダカ 冬でも卵
外は冷たい雨が降り、雪にでもなりそうな寒さの中ではあるが、室内で加温している容器では、メダカたちは元気に産卵している。
産卵床として入れた毛糸にはたくさんの卵が付いていた。
その産卵床を取りだし、容器を洗うのだが、底にはフンなどのゴミが溜まっている。その中にも結構卵が混じっている。産卵床にくっつかずに、落ちてしまったりした卵たちである。
一見するとただの汚れであるが、せっかくの卵である。回収したい。網でゴミごと受けるようにして取りだし、ガーゼやキッチンペーパーなどの上に置き、指の腹を使ったり、包むようにしてゴシゴシと転がすようにする。
こうすることでフンやゴミなどはガーゼに取り除かれる。健康なメダカの卵はかなり丈夫で、こうして指で擦った程度ではびくともしない。むしろ、こうした作業で潰れてしまう卵は未受精卵など問題のある卵の場合がほとんどで、あらかじめの淘汰にもなる。
クリーニングが終わり、綺麗になった卵
ガーゼの上で場所を変えながら何度か転がすことで、どんどんと汚れや付着糸などは除去される。発生しないような卵も取り除かれることで、後にダメになって周りに水カビなどが蔓延することを防止することにもつながる。
メダカの卵のフ化までの時間は、積算温度によって変わる。おおよその目安としては、水温25℃であれば約10日ほどでフ化する。フ化の適温は18℃~30℃くらいであるが、18℃では約3週間くらいかかる。28℃以上の高水温では1週間ほどでフ化することもあるが、高水温ではダルマ体形がでやすいことも知られる。
この時期の室温でもゆっくりではあるが発生は進み、時間はかかるがメダカたちはフ化してくる。こうした発眼卵になればフ化はもうすぐである。冬でも室内でメダカたちの観察は楽しむことができる。