体内光メダカ
体の中に蛍光色のような発光部位を持つことから、体内光と呼ばれるメダカ。黒っぽい容器で上から鑑賞することで、そのぼやっとした独特の色合いがよく観察でき、蛍とも形容される輝きを見せる。
その光の色合いは青緑から黄色がかったものまで個体差があり、環境やそのメダカの気分などにもよって違いが見られる。
この特徴は横から見ても確認できないため、上見での鑑賞に特化した品種と言える。複数匹で泳がせると、その独特な体内の光が尾を引くような感じにも見え、ぼーっと眺めていても飽きない。
この写真の個体たちは、実は幼魚である。どれくらいの大きさかと言えば、体長は約1cmほど。
親サイズと一緒にするとこれくらい違う。子供達だけで見ていれば、それなりに光を楽しめたが、親と比べるとまだまだである。小さくてもその特徴は楽しめるが、ここからサイズアップするうちに、さらに色合いが増してくれることを願いたい。
こちらはフ化して数日の稚魚だが、なんとなくそれっぽい光沢が見えるようでもある。
体内光メダカは、水温の高い夏よりも、ある程度下がってきた秋に卵を採った方が綺麗な姿に育つという話もある。朝晩は涼しくなってきたので、これから採卵するには保温や照明設備によっての明るさの調整が必要になるが、新たに採って比べてみるのも面白そうである。