幹之メダカ再考 2
『メダカ百華 第7号』のラストスパートの取材旅行が明日から始まる。
岡山→島根→愛媛の旅である。
メダカの針仔が山ほどいるこの時期の取材は辛いと言えば辛いのだが、取材が何より優先するので、なんとか針仔には耐えてもらうしかない。
今年は11連休になるという超大型連休、この岡山→島根→愛媛の旅が終わっても、新潟行き、青森行き、そして再度の岡山→愛媛の取材がある。
今年は、取材させて頂きたい方が目白押しで、今年は特別に『メダカ百華』を季刊、三ヶ月に一度のペースで刊行するかもしれない(汗)。
それだけ撮影させて頂きたいメダカが多くいるし、以前から親しまれてきたポピュラーなメダカにもページを割きたいのである。
メダカ、メダカ、またメダカの撮影になりそうだが、今夏は日本の水草の撮影もあるし、ブロメリア、ウーパールーパーなども撮影する予定。
1月に『メダカ百華 第6号』を刊行したのは、去年枠、今年中に第7号、第8号、第9号を出す予定!全国各地に飛び回ります!
ポピュラーなメダカにも…というのは、言い方だが、それぞれ、進化しているのである。
こちら、神奈川県川崎市在住の中里良則氏が系統分けして作っておられる幹之TSである。
幹之メダカは昨年はフルボディと呼ばれるタイプがポピュラーになり、市場などでは安価になったという話を耳にしたが、そこで止めてしまったら、もちろん、進歩は止まる。しかし、「さらに良くしよう!」と選抜交配を続ければ、このブログでも紹介しているような、サンセット極龍や雲州三色の野尻さんの作る幹之のように特徴的な、しかも新たな表現を獲得した幹之メダカになるのである。
この中里氏の作る幹之TSは、体外光、ヒレ光とも強くなっているのだが、特に背面の体外光は、グアニンの厚みが厚く、白金と表現するのが適しているこれまでにない反射光を見せてくれるのである。中里氏の作られる幹之は、長年、撮影させて頂いてきているのだが、この幹之TSは今後、更に美しさを増し、大いに注目されることは間違いないだろう。
幹之メダカがポピュラーな品種になってはいるが、だからと言って、出来上がり、改良の余地がない品種ではないのである。
この幹之メダカの発展型が出来ることで、多色で体外光を持つメダカ作りやヒレ光の一周光を作ることにも大いに貢献するはずである。
だからこそ、多くのメダカ愛好家に幹之メダカを更に美しくする面白さ、難しさ、そして経験することで養われる細部にまで行き届いた観察眼を身に付けて頂きたいのである。
幹之メダカだけでも、まだまだ撮影しなければならない系統が多くいるのである。
撮影、頑張らなければ!
明日からの坂出氏の三色ラメ幹之、木口氏の初取材、『夢中メダカ』の体外光、そして『静楽庵』で最新メダカの撮影、翌日は島根県に車を走らせて、今年も高い注目度の雲州三色2019年バージョンを可能な限り多く撮影させて頂き、一気に愛媛へと入る予定。
『メダカ百華 第7号』をまとめるのが今から楽しみでならない。