平成29年度日本らんちう協会東部本部大会の準備に芝公園へ
今日は、明日、東京・芝公園で行われる平成29年度日本らんちう協会東部本部大会の準備に出向いた。
台風18号の影響が心配されたが、速度が遅く、関東地方に影響が出てきそうなのが大会当日の午後5時以降という感じになってきたのは幸いであるが、前線を巻き込むので、朝から雨予報は90%(汗)明日は雨から逃れられそうもない。

しかし、歴史ある広島錦鱗会の品評大会は中止が決定、全国から注目を浴びている尾張優魚会の品評大会も中止(延期)が決定した。今朝には讃岐らんちゅう愛好会が中止を決定…皆さん、悔しい思いをされているに違いない。
品評大会の日に合わせて調整してきた魚を晴れの舞台に連れていけないってかなりらんちゅう愛好家にとっては厳しいものなのである。
未だに950hPaという猛烈な台風18号、暴風域は中心から200km、強風域は500kmという大きさである。
本部大会は所属会同様、その本部所属の人にとっては大切なもので、今年の日本らんちう協会第62回全国大会が西部本部が当番本部となる年は、大阪まで魚を連れていけない東部本部会員も多く、明後日が本番という方もおられる。
雨天での品評大会は進行がレインコート着用なのでうざったいが、それでも会員の方々の本気で連れてこられた魚を展示洗面器の上で見るのは楽しみである。
「雨だから魚を持っていくのはどうしよう?」って考えの人の魚は見る気にもならない。そういった人は準備も人任せ、何か自分たちが偉いとでも勘違いしているのだろう。「自分たちの遊び場は自分たちで作る」ことは当たり前のことで、その当たり前のことが出来ない人に限って、「自分の魚が雨水が入った洗面器に入ったら…」とか言うのである。そう言う人は別に愛好会に入る必要はないし、自宅で金魚でも眺めていればいいのだと思う。最低限、自分の所属する本部大会は頑張ろう!手伝いはしよう!ぐらいを思えないで独りよがりなことを言っている人はらんちゅう愛好会に不必要なのである。
「仕事だから…」止むを得ず行けない…なら仕方ないが、単に「仕事だから」は通用しないのである。今日、芝公園に集った人たちだってみんな仕事を持っているのである。
明後日のために「この魚で勝負するんだ!」と思って作り上げた魚、そういう魚は飼育者の想いが魚から伝わってくるものである。
今回、止むを得ず中止になってしまった品評大会…これまでの苦労が無になってしまうとも言えるし、出したくても出すことができない人の無念さは言葉では表せないものであろう。ただし、交通機関に混乱が起こっていたり、身に危険が及ぶような天候で無理に品評会会場に行くというのは別次元、命がけで品評会に参加するというのはお勧めできない。
らんちゅうは飼っていればいいという金魚ではない。勝負の世界で戦う魚を作るための金魚なのである。
「温存」という便利な言葉はあるが、台風ぐらいで「温存」とか言っている人には、11月3日は溜め池が待っているだけである。
全国のらんちゅう飼育者は何のために魚を飼っているか?それはやはり品評大会で良い結果を出して、その魚の姿で観覧者、参加者に感動を与えるためである。その感動は、飼育者の本気度が作り出すもので、飼育者が本気でない魚からは何も伝わってこないのである。
誰だって雨の品評大会は良いものではない。しかし、やはり上位に入れば、記録としてその魚の姿は後世まで残るのである。かえでさんと去年の中部本部大会&尾張優魚会の品評大会でも親魚の撮影しました!土砂降りの中、親魚の役魚の撮影を傘を差しながらしましたねぇ。その時の親魚東大関が、日らんでも日本一となった山田芳人さんの魚(魚は違うが)でした!
その時の各部門の優等賞獲得者の顔の清々しかったこと!勝負の世界には天候なんてどうでも良いことなのである。優等賞獲得者の顔は「やり切った」という勝負師の表情なのである。
これまで「日らん一本」という言葉で、どれだけ多くの魚が誰にも見られずに持ち帰られたことだろう。
そういうのは抜きにして、気持ちを込めて大会当日に出品され入賞する魚を楽しみにしていたい。
まずは展示洗面器の並べる位置決めから!
アッという間に洗面器が並び始める。
こちらは審査場の設営
出品魚の収容池の組み立て
水張り風景
水張り風景
水張り風景
洗面器への水張りは準備に参加した方々、全員の手作業で最後の仕上げが行われる。金魚の品評大会は会費を払っていれば、見学でOKみたいな方もおられるのだが、そう言ったお客さん気分の人はいつまでたっても真のらんちゅう師にはなれないと自分は思っている。
設営がほぼ終了し、ホッと一息の会場風景である。
準備に参加して、完成間近のこの時間はゆったりとした雰囲気に包まれる。
矢作東部本部長の「お疲れ様!」の締めの言葉で今日の準備は終了!
設営が終わり、明日の本番を待つばかりとなった会場風景である。
後ろに聳えるは東京タワー!昨年の第61回全国大会と同じ会場である。
明日の大会が楽しみである。
雨はもちろん、嬉しくはないが、皆さんの日々の努力で作られた魚を見られるのはやはり楽しみ!中止を余儀なくされた愛好会の無念を胸に頑張って撮影いたします!