アルビノ24アンナ
「三河の地でメダカをこよなく愛する老人」というキャッチフレーズをお持ちである愛知県の井川重信氏は、まだ数も少なく、飼育や繁殖が難しいとされていたアルビノに取り組まれ、10年以上累代を続け、2012年に“井川系楊貴妃アルビノ”と呼ばれるほどの姿を作り上げられている。その井川さんのアルビノ系統である“アルビノ24アンナ”。
頬が赤く透ける透明鱗表現のタイプで、アルビノ楊貴妃にアルビノ天女の舞を交配し、そのF1オスにまたアルビノ楊貴妃を交配して進められている。“24”は管理日付、“アンナ”は奥様の洗礼名から付けられている。
こちらは頬が透けない通常のタイプである“アルビノ24”。
他にも光体形や松井ヒレ長表現などを系統立てて累代されている。とにかく濃い体色にすることを心掛け、アルビノだけを累代するだけでなく、通常体色の楊貴妃と掛け戻すこともしたりと、工夫されながら作り上げてこられた。
新しい品種だけでなく、昔ながらの品種を守り続けることも大切とされ、むやみやたらな交配をするのではなく、純系を維持することの難しさも経験されての想いを込めながら、作り上げられたアルビノ楊貴妃系統である。