“夜桜”交配系統
岡山県の『夢中めだか』がハウスネーム“夜黒”と名付けたメダカ
“夜桜×黒ラメ黄幹之体外光”の交配から累代を進めてきた系統になる。もともとは“夜桜体外光”を意識して進められていた交配になる。2019年の春に見せていただいた際には、F5まで進めていたが、まだまだ表現的にはばらけている印象が強かった。よく見られる“夜桜”の姿から“黒ラメ黄幹之”の色合いが強い黒いタイプ、オーロラの血を感じさせるピンクがかった顔で青みがかった黄色の色あいを見せるタイプなどが群れていた。その中から「緑色の体色」を意識して選抜されたのが“夜黒”になる。
黒みがかった体色にラメと体外光という姿で、その地色には緑がかった色合いも見られた。それぞれの特徴をよりよくするために累代が続けられている。
2022年の春には、“夜黒”のリアルロングフィンタイプが作られていた。
やや明るい体色になり、伸長したヒレの光沢も美しく、水槽映えする姿に仕上げられていた。遺伝率もよく、整ったヒレの伸び方を見せるリアルロングフィンは、登場から大きな話題を呼び、異品種交配も各地で行われている。ここ『夢中めだか』でもいくつもの系統で進められており、今年は様々なタイプが紹介されそうである。