シロメダカなんだけど…
数年ぶりにシロメダカを撮影した。
改良品種のメダカとして、ヒメダカと共に古くから知られており、ベテランのメダカ愛好家の方と話をしていても「最初に飼ったのはシロメダカ」という話もよく聞いた。最近の改良メダカの姿は、濃く派手な色彩や光沢、模様など煌びやかな姿になっているが、基本品種と言えるシロメダカも、根強く親しまれているのである。なので、メダカの図鑑や飼育書ではやはり外せない存在ということで、撮っていた。
が、なにか違和感を感じた。
その正体は背ビレであった。微妙な違いではあるが、普通の背ビレに比べるとヒレの条数が多く、体に付いている部分がやや長いのであった。
こちらは通常のヒレをした個体
通常の背ビレの条数は5~7本で、体に付いている部分も幅が狭い。
こちらは光体形と呼ばれる個体
背ビレが尾ビレの位置に、しりビレが背ビレの位置に移動したもので、そのために背ビレの付け根の幅がしりビレ同様に長くなっている。
今回の個体も、養殖過程で光体形が交配されるなどしたことで、その因子の影響が出てきているのかもしれない。こんな個体に偶然巡り会うこともあるというお話。
「メダカ百華11号」でも、“リアルロングフィン”や“北辻ヒレロング”など、ヒレ変化のメダカを紹介している。予想以上の好評をいただき、申し訳ないことに欠品状態となってしまっているが、月末には再出荷が可能になる予定。問い合わせや予約が次々ときており、大変ありがたい。もう少しお待ちください。