白ブチラメ幹之サファイア系からの派生個体
“白ブチラメ幹之サファイア系”は、2021年の春に岡山県の『静楽庵』からリリースされた。“白ブチラメ幹之”に“サファイア”が交配されたことで、白と黒の体に“サファイア”の青く輝くラメが乗り、青白黒のみの組み合わせによる渋みのある美しい姿に仕上げられている。ただ、ほどなくして朱赤の入る“三色ラメ幹之サファイア系”が発表されたことで、やや注目度が下がった部分もあるが、多くの魅力を持っている。
累代を進めることで、ラメを増やしたり、墨斑にこだわったりと、レベルアップを楽しんでいると、数採りをする中から、変化を見せた個体を得ることもできる。
埼玉県の『うなとろふぁ〜む』で“白ブチラメ幹之サファイア系”から派生した個体。頭部に濃い朱赤斑を持つ個体で、三色柄になるが、元々の青白黒の体に朱色が入ることでより目立つ姿になっていた。
部分的に色が入る個体も見られた。ただし、これは数千から1万匹近くを殖やした中からごくわずかに得られたそうで、その率は非常に低い。数採りをすることで朱赤を持つ個体をやっと数匹揃え、それらを種親にすることで子供達でも朱赤斑を持つ個体が徐々に採れ始めるようになってきている。
東京都の『めだかの名産地』でも、“白ブチラメ幹之サファイア系”から朱赤斑を持つ個体が得られていた。
頭部から体にかけて赤が入るメスに、ちょっと雰囲気の異なる青ラメを持つオス個体とで採卵を行っていた。
繁殖させて、その系統の特徴をよりよくしながら、こうした趣の変わった個体が出たら、そこから様々な想像が膨らむだろう。いずれにせよ、相当数を産卵させて育てることで変わり種個体の出る可能性が高まる。こうした個体を得ることで、自分だけのメダカ作りができるのも改良メダカの楽しみ方である。