埼玉県の『うなとろふぁ〜む』には、販売用のハウスと、採卵中の親魚や販売前の育成中の幼魚が収容された舟が並ぶ繁殖育成用のハウスがあり、希望すれば、販売されているメダカの親や販売前の未選別幼魚たちを見学することもできる。そんなハウスの中で“サファイア”の舟に目が止まった。
白っぽく明るい体色をした個体が数匹泳いでいた。池見では、まるで青幹之の群れの中にいる白幹之のような印象を受けた。掬い出させてもらい、撮影してみると、どうやら幹之に見られるような白体色というよりは、オーロラの血統からくる肌色がかったタイプのようであった。
顔つきや模様からもオーロラの雰囲気が感じられる。“サファイア”の特徴である青いラメもしっかりと持っており、画像よりも陽の光の下での現物の方が青い色合いなどは鮮やかであった。『うなとろふぁ〜む』では、それこそ数万という数の“サファイア”を殖やしてきたが、この表現が出たのは初めてだそうだ。幸い、雌雄が揃っていたので、早速、分けての繁殖を始められていたので、今後の行方が楽しみである。