メダカ 発眼卵での違い
何百という表現が見られるようになった改良メダカ。その姿は、体色や色柄などの模様など、多色で多彩な表現になっており、そのコレクション性の高さや好みの姿を追い求める交配などが人気の高さにもつながっている。
そんな改良メダカたちも、産み出された卵の時は見た目の違いはない。
産卵直後の卵は、透明な球状で、中に油球がある程度。これから発生が進んでいき、メダカの体が形成されていく。そして水温にもよるが、10日も過ぎて体ができてくると、その違いははっきりと見えてくるようになる。
真っ黒な体色で知られる“オロチ”。黒の色素胞の表現は早くから見られ、発眼卵の状態でもその黒い体がよくわかる。
こちらはヒメダカ。親の体色通りに黒みのない姿である。黄色の色素胞の発達はフ化してから進む。
“黒百式”は全身体内光の一型で、黒みの強い表現が伸ばされた系統になる。黒の色素胞が目立つのはその片鱗だろうか。
これはわかりやすいアルビノ。生まれつき黒の色素がないため、体だけでなく目にも黒がなくわかりやすい。
黒い個体の中に白い個体がチラホラと見える。これは二種類が混ざってしまっているわけではなく、幹之メダカの発眼卵になる。幹之には青体色と白体色の表現があり、黒い方は青体色、白いのは白体色になる。
透明な卵から発生が進み、まずは黒い色素ができてくるメダカたち。肉眼ではわかりづらい部分もあるが、じっくりと見てみると、色味の違いが見えてくるだろう。