黒百式の卵
黒百式が産卵
メスが腹に卵を付けて泳いでいた。これは室内の水槽でのことである。暖かな日も続くようになってきたが、まだ屋外飼育では産卵開始とはいきづらい。メダカが産卵するには、水温が20℃を超え、日照時間が12時間程度になることが条件になる。今の昼間の陽射しでも、黒容器などでは簡単に20℃を超えることもあるが、日が陰ると気温は急激に低下し、夜間には一桁にまで落ち込む。この温度差では産卵は難しい。室内で飼育していることで、水温が一定し、照明を当てることで冬場でも産卵するのである。
ただ、卵を持っているのだが、違和感を感じる。それは白っぽい卵が見えたからである。
どうやら未受精卵が混ざっているようである。初産卵でオスがうまく受精させられなかったのか、タイミングが悪かったのかもしれない。
卵を取りだしてみる。
健康な受精卵は、透き通っていて、卵の中の油球が確認できる。白濁りしているのは未受精卵である。この未受精卵は発生せずにやがて腐ってしまうため、放置しておくと水質の悪化など、受精卵に悪影響を及ぼすので、取り除くようにする。
明らかに白くなっている卵だけを除けた。
受精卵は透き通ったガラス細工のようである。これから発生が進んでいく。