中里“ロングフィン”を見ながら…
先日、紹介させて頂いた、神奈川県川崎市在住の中里良則氏の幹之Sから2匹のオスが出た、中里“ロングフィン”、この魚が持つポテンシャルの高さは、ひと目見て、多くの人が気づかれたようである。
先行でインスタグラムにアップした標本写真は、特徴が見えやすかったこともあって、多くの「いいね」を頂いた。
改良メダカで初めて、標本撮影を試みた。
20代、30代の頃には、日本産淡水魚の図鑑を作っていたのだが、その当時は、日本に生息する淡水魚、汽水域の魚を採集しては標本撮影をしていたのが懐かしい。
こうして見ると、中里“ロングフィン”のヒレ全体が伸長していることが見て取れる。
この背びれが白く集まったように見える、「フサフサした」部分は、ヒレの中央付近で軟条が数本に分岐して出来ていることが確認できた。
原種グッピー(上)と改良品種のデルタテールのグッピーである。
原種のベタ・スプレンデンスと改良品種のハーフムーンと呼ばれるベタである。
原種のネオンテトラと改良品種のロングフィン・ネオンテトラである。
色々な魚でロングフィンが発見、固定されてきたのである。
この中里“ロングフィン”は、上の熱帯魚3種と同様、ヒレ全体が大きくなる“ロングフィン”である。尾ビレも三角形を保ちつつ、1.5倍ほどの大きさになっている。
この中里“ロングフィン”は全ての改良メダカに移行することが出来るポテンシャルがあり、しかも、実はその可能性は限りなく確信できるものなのである。
リリース予定は、今秋の予定で、多くの人がこの中里“ロングフィン”の遺伝子をどう使ってメダカを作っていかれるか?楽しみである。