静岡県磐田市在住の『A-sめだか』、芥川隼輔氏の独特な感性で作られる斑を持つメダカの注目度が高まっている。

芥川さんのメダカ飼育歴は8年ほど、本格的にメダカの交配を始められてからは5年ほどになる方で、メダカを飼育するきっかけは、「幹之メダカを見て、綺麗だ!」と感じられたことだっと言われる。それまでは錦鯉を少し飼っていたり、普通に愛犬を飼っていたのが生物飼育経験だったそうで、本格的な魚類の飼育はメダカからということになる。

ハウスを自宅の庭に作られたのが4年前だったそうで、今回、撮影魚が育成されていたのは、昨年、新設された2棟目のハウスで、そこには50個ほどの容器でメダカの繁殖、育成をされていた。

芥川さんのメダカを初めて撮影させて頂いたのは昨年5月のこと、後に“黒斑(くろふ)”の呼称が使われるようになるこの魚の一世代前の個体であった。“ブラックマーズ”から出てきた黒斑を持つ個体を選抜交配して進められた系統である。

“ブラックマーズ”は福岡県筑紫野市在住の『筑紫めだか』、大石哲也氏作出の系統で、大石さんも“ZEBRA”を選抜交配されて系統立てておられる。

そこから”黒斑アースアイ”を作る過程で出た側面のラメ感の強い個体を選抜交配して進めた系統が、”金閣”と呼ばれる系統である。

“金閣”、は美虎系に墨碧眼を掛けて累代した金タイプ、”銀閣”はシルバータイプになる。ベースが『筑紫めだか』さんのの”ブラックマーズ”.になるのでブラックダイヤのラメ感が強く出てくるそうだ。二つにタイプ分けされた呼称は、神奈川県厚木市にある『花鳥風月』の平島さんである。

そして、その”金閣”をワイドフィン化される交配も芥川さんは進められておられた。

芥川さんの飼育場で魚を見せて頂いていて、「黒斑の入り方というか入れ方が上手い」と感じた。
その黒斑に特徴がある”金閣ワイドフィン”が下に掲載した魚たちである。

芥川さんにとってのメダカの魅力を伺ってみると、「自分の好きな魚が作れるところ」、「自分の理想を追えること、“次はこうしたい”と思う姿にするために一つ一つ加えていけること」と答えてくださった。

芥川さんの作る今後の魚を見続けるのが楽しみである。

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