エメラルドフィン
2020年の春に“鱗光”、“王妃”、“ブロンズ”を発表された愛媛県の垂水政治氏が、その年の秋にリリースされた“エメラルドフィン”。
“ブロンズ”の色彩バリエーションとも言える“グリーン”が同年の夏に紹介されており、そのさらなる発展型と受け取られかねないが、“エメラルドフィン”は“鱗光”などを作出する過程で出現していた“垂水ロングフィン”の特徴を、より強める選抜累代された系統になる。
これらのシリーズは、2016年から作出が始まっており、二色幹之の垂水さん系統である“黄桜”とヒレ光を持つ“夢ラメ(夢光)”を交配され、さらにアルビノ光体形も交配して作出されている。青体色や白体色の表現の品種“垂水ロングフィン”は、体外光を持つが、幹之のような背中を染める体外光とは異なり、垂水さんが“鱗血統”と名付けた背の鱗一枚一枚が輝く表現を持つ。さらに背ビレやしりビレの先が伸張する“ロングフィン”の特徴も併せ持つ。こうした特徴をさらに追求したのが“エメラルドフィン”になる。
色合いがグリーンがかったものから、ややブロンズがかったタイプなども見られ、呼称に「エメラルド」と入ることで混乱した方もいるようだが、「“垂水ロングフィン”の特徴をより強く表現した系統」として認識しておきたい。