青蝶
埼玉県の『行田淡水魚』小暮 武氏が、松井ヒレ長幹之とロングフィン幹之とを交配して作り上げたのが“青蝶”こと“ヒレ長ロングフィンGS(行田スペシャル)”である。
各ヒレが伸張する特徴を持つ松井ヒレ長幹之に、背ビレしりビレの軟状が突出する特徴を持つロングフィン幹之を交配したことにより、両者の特徴をしっかりと受け継いだ優雅な姿になっている。成長と共にヒレはより大きく伸び、成魚サイズではヒレが重そうにも思えるくらい見事な姿になる。ただしそこまでヒレが伸びると繁殖行動が取りづらくなるので、殖やす際には若いオスを使う方が効率はよい。
幹之としての完成度も高く、顔までしっかりと青みがかった体外光の輝きを見せ、口先まで光る個体も少なくない。上見での美しさはもちろん、横から見るとヒレの伸び具合もよくわかる。幹之系のため、水槽飼育でもその体色が褪めることはないので、熱帯魚のような感覚で楽しむこともできる。