横浜観魚会 第107回品評大会

昨日は横浜観魚会の第107回品評大会の日!

前日の準備から手伝いをさせて頂き、昨日を迎えた。

まずはcolが自宅に来て、横浜駅へ!それが…6時15分の待ち合わせだったのに、6時9分にcolから電話が来て、まぁだ寝ていた(大汗)

慌てて着替えて準備を整え、横浜駅に向かった。

横浜駅着、6:44で四国から津島、藤野、藤原、岩崎の4名が寝台特急でやって来るので、その4名を拾って、会場へ行く予定だったので、もう一台の三宅さんの車と横浜駅で合流して、自分はホームへと向かった。

元気に特急電車から降りて来たのは津島洋介!(笑)藤野、藤原、岩崎の3名は寝不足気味!

そうこの三方は寝台特急で横浜まで来られるのは初めての経験、藤野、岩崎両氏はほぼ寝られなかったと言う。藤原さんも「ウトウトはしたけど、一時間毎に目が覚めていた」そうだ。寝台特急だけは、慣れが必要!

で、ファミレスで朝食を食べたのだが、寝不足のはずの藤原さんは朝から和風ハンバーグを食べていた(爆)

8時を過ぎたので、会場へ!横浜駅西口の首都高入り口から入ると、会場までは20分ほどで到着する。

四国からの4名を降ろし、すぐにクロネコヤマトの営業所へ!

営業所止めで大万さんのアズマと藤野、藤原両名の出品魚が届くので、それを会場まで運んだ。

新会場ということと、昼食を食べる場所が会場から少し離れるので、朝一番に記念集合写真を撮影!後から来会くださった方、申し訳ありません。

関東アズマの部門の出品魚収容池である。今回は矢作会長にはらんちゅうの審査に集中してもらうことにして、関東アズマの審査に入らせて頂いてしまった(汗)。ただ、審査員の浅沼好三氏、中澤俊男氏ともに、もっと盛んだった時期に関東アズマをやっておられた方で、浅沼さんは、以前、あった日本東錦協会の品評会でひたすら東大関を獲得されておられた方で有る。

ただ、関東アズマの審査は、尾型、バランスだけでなく、色柄が審査基準にあるため、「頭に赤、背は浅葱、尾に蛇の目」という三点が揃っていると点数的には1点加算される部分がある。

勿論、それが全てではないのだが、色気がある魚は上に行きやすい面があるのは間違いない。

種親としては不適とされる尾筒、尾ビレ上の緋色は、欠点ではあるが、「あってはダメ」というものではない。甲乙つけがたい二匹が並べば、尾ビレ基部の墨の上に緋色があるものを下にするが、あったからハネるといういうものではない。

関東アズマ部門 親魚 東大関 田村 智氏出品魚 親の部門は昨年までは矢作さんの親魚の独壇場だったのだが、今回はその親が出品されなかったため、新しい顔ぶれとなった。田村さん、おめでとうございます。

関東アズマ部門 親魚 西大関 高瀬有三氏出品魚 こちらは、今年、ブラジル出張のために来会できなかった中根さんの魚を高瀬さんが飼われていたもの。頭構えは、関東アズマの場合、雌雄差が大きいので、龍頭の部分がなく、丸みを帯びた顔つきだとしてもそれは審査上はあまり深くは考慮しない。

関東アズマ部門 二歳魚 東大関 安藤 寛氏出品魚 素晴らしい尾型の二歳魚であった。浅黄色も鮮やかで、西大関よりやや小ぶりだったのだが、見事に東大関!安藤さん、おめでとうございます。

関東アズマ部門 二歳魚 東大関 中澤俊男氏出品魚 審査員である中澤さんの魚なのだが、二歳の優等賞を決める段階で中澤さんは一切、喋らなくなり、「なんでだろう?」と思ったのだが、後で番付を見て、なるほど、あそこで浅沼さんと自分に任せっきりになった理由がわかった。写真は水当りしてか、尾ビレ全体に充血が見られるが、審査時はここまでではなかった。

実は後からわかったのだが、関東アズマでは大ベテランの柏渕さんの魚で、尾ビレ全体が充血している親魚が2匹いたのだが、これをどう評価するか?は難しいところであった。魚は美しく、充血がなければもっと上にいるのは間違いなかったのだが、今回は優等候補からは外す審査をすることになった。移動時間なのか?水が変わることでこうなるのか?今後の課題となった。

 

関東アズマ部門 当歳魚 東大関 高瀬有三氏出品魚 日本らんちう協会総本部審査員の一人である高瀬さん、前から関東アズマを飼っておられたのだが、今回は見事な尾型と色気のある魚で見事、東大関となった。「やっぱり上手かったのね!」(笑)

関東アズマ部門 二歳魚 西大関 安田英一氏出品魚 こちらもしっかりとした尾型を持った魚で、「頭に赤、背は浅葱、尾に蛇の目」という三点も表現していた。全体的な優雅さで東大関を譲ったが、来年、二歳になれば、東大関を凌ぐ可能性を持っていると感じた。

関東アズマの役魚を撮影しなくちゃいけないもので、らんちゅうの審査はほぼ見ることは出来なかった(涙)。ここ最近の横浜観魚会の大会はいつもこんな感じになってしまうが、別の品種である関東アズマを同時進行でやるので、それはまぁ仕方のないところ(汗)

親魚 東大関 齋藤一成氏出品魚 齋藤さんが今年、勝負を賭けたと言われる1匹!出品され、収容池を泳ぐ時からこの位置は誰もが想像できた魚であった。

親魚 東大関 齋藤一成氏出品魚 東西大関、おめでとうございます!

二歳魚 東大関 吉野美文氏出品魚 昨年の当歳魚東西大関を獲得された吉野さん、今年は二歳魚での東大関をサラッと獲られていた。

二歳魚 西大関 齋藤一成氏出品魚 二歳魚でも大関獲得!齋藤さんを色々と悩ませた自分がいるのだろうが、齋藤さんの変化は横浜観魚会の会員の方々は皆さん、気づいていますよ!

日らんでの活躍を楽しみにしていますね!

こちらは二歳魚 取締二の廣瀬孝信氏出品魚 今年から横浜観魚会に入会され、出品もされた廣瀬氏、見事に優等賞を獲得された。おめでとうございます!

当歳魚 東大関 瀬野正樹氏出品魚 今回の審査員の厳しい審査で上がってきた“本物”の魚!

『7年目の横浜観魚会』と題したえっさんのブログ記事に詳しい。

7年目の横浜観魚会 – We are happy people. – Yahoo!ブログ
https://blogs.yahoo.co.jp/essangogo/65148683.html?vitality

この記事にも書かれているのだが、5年前のえっさんからは、今日のこの日が来るとは、失礼ながら想像していなかった。

「やれば出来る」ほどらんちゅうは簡単な魚ではない。そして、継続してやりながら、順調に順位を上げていくということも口で言えるほど可能性があるものでもない。

それを見事に東大関を獲得されたことは、本当にえっさんの眼の良さ、潔さ、そして日々の努力があったからに違いない。

らんちゅうは良い魚が10匹、20匹と出来る魚ではない。「1匹を作るため」に飼う魚である。

11月3日の全国大会への出陳は当歳魚の場合は2匹である。それでも本命は誰でも1匹である。

その1匹にいつ絞っているか? その人の眼の良さ、潔さ、そしてその魚を作り上げるための日々の努力をしているか?が総合的に評価されるのが、全国大会である。

えっさんの魚を見せていただいて、本当に腕を上げたという印象はない。やはり、らんちゅうを見る眼を鍛えられ、“この魚を作るんだ!”という魚を信じて、自分を信じて、勝負を懸ける潔さが素晴らしいと思ったのである。

今でもまだ日らん用の魚が絞りきれていない人では、えっさんのような潔さがないと言えるのである。

「まだどうなるのかわからないから…」、「どれかが10月に良くなるかもしれない…」では勝てないのがらんちゅうの世界なのである。それで入賞したとしても、その人の実力とは言えず、単に運が良かったのである。

自分の精一杯の実力を魚で表す、これがらんちゅうの品評会の意義である。

これまで7年間、本当に頑張りましたね!えっさん!

当歳魚 西大関 竹内誠司氏出品魚 真面目に勝負をかける竹内誠司さんの魚、見事な尾型であった。「面被りの魚も撮っといて!」と言われたが、忘れました(笑)この竹内さんは、もちろん、努力はされておられるのだろうが、天才的な部分をお持ちの方で、当歳魚の部で二回、日本一を獲られている佐藤英朗さんが、「日本一を獲る可能性を持ったヤツ」と言われる、逸材?(笑)なのである。

当歳魚 立行司 齋藤宏典氏出品魚 個人的には好きな魚であった。立行司の位置にぴったりとはまっていた印象を受けた。毎年、コンスタントに良い魚を作る若手の作り手の一人である。

当歳魚 取締一 鈴木克己氏出品魚 克己さん2年振りのしっかりとした作りの魚であった。

当歳魚 取締二 鈴木和也氏出品魚 『金魚伝承31号』で取材させていただいた、観栄らんちう会をホームにする若手の作り手である。素晴らしいバランスを見せる魚であった。

親魚東大関の表彰を受ける齋藤一成さん、嬉しい賞状授与の時間だったに違いない!

当歳魚東大関の表彰を受ける瀬野正樹さん、この場面は感動的でした!その様子は『7年目の横浜観魚会』のブログ記事でお楽しみください!

こちらは、当歳魚 前頭十八枚目で東西として泳ぐ、大きい方が津島洋介氏出品魚、小さい方が田淵貴利氏出品魚である。「これ撮っといて!」という田淵さんのリクエストで撮影!(笑)お二人の日らんでの活躍を楽しみにしていたい。

多くの来場者の方々で賑わう横浜観魚会の品評大会、やはり本気で戦いたい場面を作るのは全出品者の方々の魚たちである。

今年も激戦が終わり、出品者、来会者が笑顔で魚談義に華を咲かせる時間は有意義な時間となったことだろう。

「また11月3日に!」と挨拶を交わして皆さんが帰路に着く頃、会長である矢作さんは最後まで残られて皆さんに挨拶されておられた。矢作会長、お疲れ様でした!

来週は、岡山錦鱗会と共に、自分が最も多くお邪魔させていただいている大阪、錦蘭会の第99回品評大会である。第82回大会から見せていただいて来た大会で、18回目となる。

また頑張って撮影しますかね!

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