広島県福山市の近藤泰幸氏の作る見事な紅薊(べにあざみ)
さて、先の土曜日、日曜日の二日間、メダカと水田雑草撮影をお腹いっぱいに楽しんできたのだが、岡山県笠岡市の小寺さんのあけぼのと同じぐらい、もう一度、しっかりと撮影させて頂きたいと思っていたのが、紅薊を美しく改良というか、手を加えて変貌させておられる、広島県福山市在住の近藤泰幸さんの飼育場であった。
実は近藤さんの飼育場には昨年、お邪魔させていただいており、その時も山ほど撮影はさせて頂いていたものの、何か撮り足りない印象があったので、今回の広島、岡山行きに合わせてお時間を割いて頂いたのである。
近藤さんの飼育場である。整然と飼育容器が並べられた素晴らしい環境である。
ここには紅薊とおとひめが雌雄分けられて育成されていた。「オス、メスが混ざっていると産卵しちゃうんで…」まだ種親を選んでいない若魚で採卵することはやっておられないのであった。
産卵床が浮かんでいる容器では産卵された卵から孵化した稚魚たちが次々と姿を見せていた。
種親として飼育されていた紅薊である。
こちらも種親として飼育されていた紅薊。
種親として飼育されていたオーソドックスな紅薊である。
近藤さんのメダカ飼育歴は長く、今年で24年目になった大ベテランである。それ以前からディスカス、グッピーといった熱帯魚を飼われた経験をお持ちで、「ディスカス、グッピーの飼育が原点」と言われるのである。「水作り、水質についてなど熱帯魚を飼育して一通りのことが出来るようになった」と言われる近藤さん、ゴーストタイプのアメリカザリガニや今年は日本産淡水魚のオヤニラミも1000匹単位で殖やされたのである。
水道水の浄水器にしても、近藤さんが自作されているものが福山周辺の多くのメダカ愛好家に使われているのである。
そもそも、『めだか屋本舗』と言う屋号をお持ちだったのだが、後から、似たような屋号の業者が出てきて、最近はこちらの『めだか屋本舗』はそう使われてはいない。
そして、「オレンジ鉄仮面」として一個体が紹介されたことがある、近藤さん作のオレンジフルフェイスに近い紅薊である。これを今後は近藤さんは出現率を上げる交配を進められているのである。
体の黒味が魅力的な紅薊である。
紅白にほぼ発色したオレンジ色の鮮やかさが魅力の近藤系統の紅薊である。
こちらも紅白発色の個体である。
これこれ!この一匹に釘付けになってしまった!こちらはおとひめの近藤系統である。
オレンジフルフェイスまでもう少しの出来上がりを見せていた近藤紅薊。
なんとも言えない表現の紅薊。
こういった表現の紅薊がいるから、近藤さんのメダカは楽しいのである。
オレンジ色が鮮やかな紅薊。
紅薊。
作出者、命名者は近藤さんではないのだが、近藤さんは、紅薊と出会ってから、魅力を感じて作り続けてこられたのである。「パンダ目の紅薊はオレンジ色が暗くなる」と近藤さん、「だから普通目に変えてオレンジ色を映えるようにしたんです」とサラッと言われるのである。
「目玉を変える」こういった表現をされるところが近藤さんなのである。
近藤さんのメダカは現在、以下のホームページのメダカ事業部より購入することが出来る。
http://www.kasugaplanning.com/aqua.htm
興味のある方は是非、連絡されてはいかがだろう?