カメレオンフィッシュ

バディス・バディスはカメレオンフィッシュとも呼ばれる古くから知られる熱帯魚の一種である。

この別名は爬虫類のカメレオンのように体色や模様が変化することからきているが、カメレオンほど極端には変化しない。ただ、体側に現れる橙色や深青色の色合い、縞模様などが魚の興奮状態などによって瞬時に変わる様子を見ていると納得するだろう。

オス同士が出会うと、模様が出たり色が変わったりと様々な姿を見ることができる。

数多くが知られる熱帯魚の仲間には、本種以上に体色を変化させる種類もいるが、本種が紹介された当時は現在ほど知られた熱帯魚の種類も多くなかったので、当時としてはカメレオン並みの変化に見てとれたものだろう。

インド原産の魚で、体長5cmほどの小型種である。東南アジアで養殖された個体がコンスタントに輸入されており、稀にワイルド個体も見られる。熱帯魚の中には古くから知られる定番種が見られなくなっていることもあるが、そんな中で本種はあまり目立たないが輸入され続けている。
飼育は容易で、中性から弱酸性の水質で問題なく飼育できる。ブラインシュリンプや冷凍赤虫などを好むが、人工飼料にも比較的馴れる。落ち着いていない状態では、茶褐色で物陰に隠れていることも多く、ショップの水槽にいても気づかれないことも多いが、環境に慣れ、発情したオス個体では各ヒレを独特の青色に輝かせるようになる。

メスはオスほど色みはなく、体形も丸みを帯びており、雌雄の判別はつきやすい。相性のよいペアができれば、繁殖も楽しむことができる。

バディスの仲間はインドやミャンマー、タイに分布しており、バディス・バディスだけだった所に次々と仲間が紹介されるようになった。強烈な赤い姿で一躍人気者となったスカーレット・ジェムは成魚でも3cmほどと非常に小型で、赤い宝石のようである。


細かなスポット状の模様を持つフレームドット・バディスも比較的近年になってから輸入されるようになった。
バディスの仲間はどれも小型種なので、小型水槽でじっくりとその姿を楽しむことに向いている。
古くからいる熱帯魚、その魅力を飼ってみて実際に感じ取ってほしい。

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