バンブルビーフィッシュ
バンブルビーゴビーとも呼ばれる東南アジア産の小型なハゼ
黄色と黒の縞模様がハチを連想させることが名前の由来である。
体長2cmほどと小型で、ゆったりとした動きが可愛らしい古くから知られるポピュラーな熱帯魚である。
基本的に丈夫な種だが、古い水はやや苦手とする。河川河口域に生息するため、新し目の水で若干の塩分を加えた方が調子はよい。
餌はイトミミズやブラインシュリンプなど生きたものを好む。人工餌料も食べるようになるが、慣れるまでは少し時間がかかるので、冷凍赤虫などを併用し、痩せないようにしてあげたい。
また、同種間で争うので流木や岩など隠れ家になるようなものを水槽に入れるとよい。
フジツボの殻を入れてみた。
それぞれが小部屋のようになっており、出入りする姿は可愛らしいものである。
近い仲間にインドネシア産のフレッシュウォーター・バンブルビーフィッシュがいる。
よく似ているが、本種の方が黄色は薄く、黒い模様も細かく不規則である。
名前の通り飼育は純淡水で問題ない。ただ、古い酸性寄りの水よりは新しい中性から弱アルカリ性くらいの方が体色も鮮やかになる。
バンブルビーフィッシュに比べると、やや地味ではあるが、塩がいらない分飼育も容易で、最近では本種の方が見る機会が多いかもしれない。
また、同じ名前で流通するタイやマレーシアに生息する別種もいる。
本種の方が黄色みが若干強い。どちらもフレッシュウォーターの名で扱われているので、産地を気にしてみるとよい。ただ、タイ・マレーシア産の方はあまり輸入されない。
バンブルビーフィッシュの仲間は、手頃な価格と可愛らしい姿で人気もあるが、しっかりとした餌やりと水質管理がされていないと本来の姿を見せてくれない。
しっかり世話をすることで隠れずに動き回ったり、艶のある体色を見せてくれる。