飼ったことありますか?Section3 ショップに泳ぐ本当は魅力的な熱帯魚
この「ショップに泳ぐ本当は魅力的な熱帯魚」の3セクション目であるが、熱帯魚の代名詞でありながら、最近はショップで扱われなくなってきている感があるのが、今回、紹介するエンゼルフィッシュである。
この魅力的なエンゼルフィッシュが何故、ショップで見られなくなってきているのか?
と言えば、まず飼育水槽の大きさが60cm水槽以上を理想とするため、最近では「60cm水槽では大き過ぎる」という理由が一つ、そして、時に輸入されるエンゼルフィッシュが調子を落とすため、状態良く売る自信がないショップが販売を敬遠することがもう一つの理由である。
小型水槽や外掛け式フィルターが全盛となっている今日、その水槽内で飼育できる魚が売れるっておかしな話である。
それが、販売する側が「売れない種類」のレッテルを貼っているようでは、熱帯魚業界が盛り上がることは困難なことなのである。
別に60cm水槽が置けない人に向けてだけ熱帯魚を販売する必要もないし、置けない人は小型水槽で飼育できる魚種を選べば良いだけであるのだが、熱帯魚を販売する側が「60cm水槽以上向けだから売らない」では業界が縮小していくのは当たり前と言えば当たり前のことである。
こちらはエンゼルフィッシュの黄色変異品種のゴールデンエンゼル。
こちらは体の後半が黒くなるハーフブラックエンゼル。
エンゼルフィッシュには多くの改良品種が作られているのである。
ゴールデンマーブルエンゼル。
ブラックエンゼル。
頭部だけが赤くなるレッドトップエンゼル。
ヒレが伸長する改良品種をヴェールテールと呼んでいる。これはヴェールテール・ゴールデンマーブルエンゼル。
こちらはヴェールテール・ブラックエンゼル。今ではまず見ないエンゼルフィッシュの一品種である。
エンゼルフィッシュは、体色の異なる品種を混泳させても問題なく飼育できる魚で、人にも良く慣れ、ペットフィッシュとしての魅力を全て持っていると言えるのである。
1989年にシンガポールなどから輸入されるエンゼルフィッシュに“エンゼル病”と呼ばれたヒレが粘液で引っ付き、何もしないと死に至る病気もあった。それはその後、広義に“シクリッド病”と呼ばれるようになるのだが、その病気が知られるようになってから28年が経ち、その影響はほとんどなくなっているし、治療方法も確立されてきている。
最近は魚病薬より安価な熱帯魚が多くなってきており、魚が病気になっても治療しようとしない熱帯魚飼育者(飼育者と言えるかは別として)も少なくないと言われる。
それが結局は「病気になりそうな魚は買わない」→「面倒そうな魚は買わない」のような動向が今日の悪い面になっているのである。
「簡単に飼育できる魚」そんなものはいないし、日常管理なしで長期飼育できる生物などいないのである。
エンゼルフィッシュの親子である。
熱帯魚全てを繁殖させようと言う気はないが、繁殖って各種をしっかり飼った結果なのである。
毎日、しっかりと管理して成魚となった魚が飼育下で産卵する…卵を見たら、育てたくなる…そう言うものなのだが、飼わなければそう言う経験もできなくなってしまうのである。
エンゼルフィッシュもシクリッドの仲間で、産卵した卵や稚魚を親魚が保護するのであるが、最近はドワーフシクリッドと呼ばれる小型種以外は、シクリッド全般に人気がないと言われる。「人気がない」のではなく、魅力を伝えていない品揃えと展示方法なのだと感じている。
アマゾンソードの葉上に産卵した卵を保護するエンゼルフィッシュである。
孵化した仔魚は親によって産卵場所より安全な場所へと移動されることが多い。
自由遊泳を始めた稚魚を守るエンゼルフィッシュの親魚である。
こういった光景を60cm水槽で楽しめる熱帯魚、それがエンゼルフィッシュなのである。
この稚魚をまた頑張って大きくしようとブラインシュリンプを孵化させたり、この稚魚がだんだんエンゼルフィッシュらしくなっていく姿を観察すること、そこからも多くの経験値を上げられるのである。
普通に販売されるエンゼルフィッシュは500円玉程度からそれよりやや大きめな個体である。そういった個体を5匹以上購入し、アマゾンソード中心にした水草を繁茂させ、エンゼルフィッシュの飼育にもチャレンジしてもらいたい。前回、紹介したカージナルテトラとの群泳も楽しめるし、それもまた素晴らしいアクアリウムになるのである。
fmb様、お疲れ様です!
エンゼル減りましたねぇ!((+_+))
オッチャンの店では今はプラチナホワイトのみです!個人的にはアルタムエンゼルに凄く魅力を感じていて、
繁殖まで出来たら最高だと思いますが未だに繁殖させた事が有る方は私の知り合いでも居ません。(+_+)
こんにちは。
エンゼル懐かしいです!!
孵化させたエンゼルは可愛かったのを思い出しました。
そういえば熱帯魚屋さんにいませんね!?
エンゼル飼い始めて、4年くらいたちますか。
いまでは、3代目のブルーが、卵生みました。
増えすぎたとき、ペット屋さんに持っていきますが、卵から育てました。と言うと喜んでくれます。生き物を、育てるってのは、本当にいいものですね。